アントシアニンの効果と効能・副作用

アントシアニンは、なすやブルーベリーに含まれるポリフェノールの一種で、青紫の天然色素のことです。植物は動物のように自分で動いて紫外線を避けることができないので、その害から身を守るために蓄えている成分です。種類が豊富で、現在までに見つかっている数だけでも500種類以上あります。
アントシアニンの効能として最も有名なのが、目の健康への効果です。網膜にはロドプシンというタンパク質があります。ロドプシンは光を受け取って分解し、その際に生じた電気信号を脳に伝えてものが見えるようにしています。このロドプシンは光によってビタミンAに分解されますが、再びロドプシンに再合成されます。しかし、パソコン画面の見すぎや紫外線の影響によってロドプシンの再合成が追いつかなくなると、ロドプシンが減少して視力が落ちたり、眼精疲労が起こりやすくなります。
アントシアニンはロドプシンの再合成を促進してくれるため、視力を改善させたり、眼精疲労を回復させる効果があります。
アントシアニンには即効性があり、摂取から4時間程度で効果が発揮されます。それから24時間で効果は消失してしまうので、症状改善のためには継続して摂取することが必要です。
他にも、アントシアニンには糖尿病の合併症である網膜剥離の予防に効果があるとされています。特にアントシアニンの一種であるデルフィニジンは、毛細血管のトラブルを改善するのに有効です。
アントシアニンは目の健康だけではなく、体の老化や疾患に関わりがある活性酸素を除去する抗酸化作用があります。活性酸素はストレスや紫外線の影響で体内に生じます。大量になるとがん、脳卒中、動脈硬化の原因になります。アントシアニンはこれに対して抗酸化作用を発揮し、予防や改善に役立ってくれます。
美容に対しては、コラーゲンを安定させることで皮膚の弾力性を保つ働きがあります。みずみずしい肌を保つためにコラーゲンは必要です。コラーゲンは目の水晶体や角膜にも多く存在していて、アントシアニンがこのコラーゲンの合成を促進するので目の健康に対しても有効です。
また、ビタミンP(フラボノイド)と似た働きがあり、毛細血管の透過性を適度にします。血小板の凝固を抑制して血液をサラサラにすることで、毛細血管の保護や強化、循環改善に働きかけます。
さらに、アントシアニンには局部の血行を良くして、潰瘍などによる粘膜の欠損を改善させる抗胃潰瘍作用があります。炎症を抑える働きもあるため、胃に負担をかけずに胃潰瘍や胃炎に対して改善効果を発揮してくれます。抗炎症作用については、アスピリンの10倍もの強さがあると言われています。
視神経の働きを担っているロドプシンの再合成を促進させて視力向上や眼精疲労を抑制する他に、活性酸素の生成を防いで細胞の老化を防いだり、血液をきれいにさせる作用があります。
アントシアニンはブルーベリー、クランベリー、ブラックベリーなどのベリー類をはじめとして、アサイーやカシス、ぶどうやナス、紫キャベツなどに含まれています。特に含有量が多いと言われているのはビルベリーです。ビルベリーは北欧の一部に自生している野生種で、この地域では夏になると一日中太陽が沈まない白夜が訪れるため、紫外線から常に身を守るためにアントシアニンを豊富に蓄えたと考えられています。
アントシアニンは食物に含まれている成分なので安全性が高いですが、摂りすぎ副作用によって胃痛や肌荒れなどが起こることがあります。これはアントシアニンそのものの副作用というよりも、ベリー類に含まれているタンニンの過剰摂取によって、空腹時に食べすぎると胃痛などが起こる可能性があるということです。

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