カルシウムの効果と効能・副作用

カルシウムには骨を構成するという効能があるので、十分な量を摂取していると骨や歯が丈夫になります。骨に含まれる成分にはコラーゲンやマグネシウムなどもありますが、大部分を占めているのがカルシウムです。人間が骨にカルシウムを蓄えられるのは20歳がピークで、それ以降は減ってしまうため高齢者になるほど骨折や骨粗鬆症のリスクが高くなります。年齢を重ねると吸収率が下がるため、ビタミンDと一緒に摂取したり運動を盛んに行ったりすることも大切です。成長期の子供の両端には骨端軟骨といって、細胞分裂を繰り返すことで身長が伸びる部分があります。成長期にカルシウムをしっかり摂れば細胞分裂が上手く行われて、身長が伸びます。カルシウムには機能カルシウムと呼ばれるものがあります。これは骨ではなく血液中に存在するカルシウムのことです。全体の1%しかありませんが神経伝達物質の放出を調整することで、神経細胞が刺激され神経が安定します。神経が安定するとイライラなどの興奮が抑えられるため、精神状態が良くなります。内臓が一定の動きをしているのも、神経が穏やかであるためです。走った後に心臓がドキドキと強く脈打ちますが、安静にすると治まって通常のリズムを刻みます。これもカルシウムが作用している証拠で、不足すると常に心臓がバクバクしてしまいます。神経を穏やかにする効果はカルシウムとマグネシウムの比率が2対1になっている時に上手く働くので、カルシウムと一緒にマグネシウムの摂取も意識すると良いです。さらにカルシウムは高血圧を予防する効果があります。カルシウムが足りなくなると血液中のカルシウムが増えるという現象をカルシウムパラドックスと呼んでいます。神経細胞の働きに関係しているカルシウムは生命活動に欠かせない重要な栄養素です。不足することは生命維持に危機を意味しているため、カルシウム摂取量が不十分だと副甲状腺ホルモンが分泌されて骨に含まれるカルシウムが血液中に取り込まれます。カルシウムが不足すればするほど骨を構成するカルシウムが取り出されることで、最終的には血液中にたくさんのカルシウムが存在するようになります。増えすぎたカルシウムは血管壁を収縮させ、血流を悪くします。心臓は普段より強い圧力をかけなければ全身に血液を送ることができないので、高血圧を引き起こしてしまいます。高血圧はナトリウムの過剰摂取が原因とされますが、カルシウム不足も影響を受けることがあります。カルシウムの摂りすぎ副作用は、高カリウム血症を引き起こしやすくなります。1日3000mg以上ものカルシウムを毎日のように摂取すると、血液中のカルシウム濃度が高くなり、嘔吐や神経障害などの症状が出ます。この状態が続くと尿路結石のリスクもアップします。尿は腎臓で生成されると腎盂や尿管、膀胱などを通って排出されますが、カルシウムがこれらの場所で結晶化していると起こります。しかし日本人はカルシウムを過剰摂取することはほとんどないと言われています。厚生労働省は1日2300mgを摂取するように推奨していますが、ほとんどの人が達成できていません。牛乳だけで摂取するには1日2Lも飲み干す必要があるためです。欧米人はチーズや生クリームなどを食べることで十分にカルシウムを摂取していますが、和食中心の日本人はカルシウムを多く含む食べ物をあまり調理に使っていません。よって通常の食事をしているならば過剰摂取を気にしないでカルシウムを意識して摂取する方が良いです。健康のためにサプリメントを服用している場合、一度にたくさんのカルシウムを摂取することになるので用量を守ることが大切です。

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