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体に必要な栄養素は様々なものがありますが、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンと並んで必要な5大栄養素の中のひとつが「ミネラル」です。
人間の体は、炭素、水素、酸素、窒素の4つで全体の約96%ができています。それ以外の残りの4%の元素の総称がミネラルで、体を構成する大事な成分になります。
ミネラルは体液の量や酸やアルカリ度の調整を行ったり、筋肉や神経の働きなどにも関わってきます。その他代謝にも大きく関わっていることがわかっており、生命を維持するためには必要不可欠な成分ともいえるのです。
しかし、ミネラルは体内で作ることができない成分のため、食べ物から補うことが必要となります。摂取量が不足してしまうと欠乏症になってしまい、体の不調につながってしまいます。
また、ミネラルと一言で言っても様々な種類があり、効果や効能などが異なるためバランス良くミネラルは摂取していく必要があります。
具体的な効果としては、カリウムは神経や筋肉の機能を正常に保つ働きがあります。。ナトリウムとのバランスをとりながら、体液が常に一定にした良い体内環境を維持する役割もあるほか、積極的に摂取することによって血圧の低下や脳卒中の予防、骨密度の増加効果などを期待することができることがわかっています。
基本的に摂りすぎ副作用はないとされていますが、加齢や病気によって腎臓の機能が低下していたり、腎臓の薬を飲んでいる人が摂取しすぎると排泄機能が落ちているためカリウムの過剰摂取となってしまい、高カリウム血症となって不整脈や心不全を引き起こしやすくなるため注意が必要です。
不足すると筋肉の動きが悪くなったり、高血圧や脱力感、食欲不振、むくみなどが現れます。
マンガンは、様々な酵素の構成成分になったり、酵素を活性化する働きがあります。骨の形成に関与したり、糖質や脂質の代謝に働く酵素や抗酸化作用のある酵素などの構成成分として成長や生殖に影響を与えてたり、血液を作る働きや脳下垂体の機能を高めたりします。
副作用は基本的にありませんが、過剰摂取して中毒になってしまうと血中コレステロール値の上昇や神経症状、抵抗力の低下などのほかマンガン肺炎が起こってしまいます。
不足すると、糖質や脂質の代謝低下、疲労、糖尿病、骨格の発育不全などが起こります。
銅は小腸で吸収されて肝臓で貯蔵されるミネラルです。赤血球に含まれるヘモグロビンを作るのに必要な栄養素で、ヘモグロビンは血液の赤い色素であり酸素を運ぶ働きがあります。鉄を体内に吸収しやすくする役割もあるほか、細胞を酸化させてガンや老化の原因となってしまう活性酸素を抑制する働きもあります。活性酸素を抑制することができれば、血液の流れを良くすることができ、動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを減らせます。その他、抗菌や消臭などの働きも期待できます。
過剰摂取しても体から排出されるため副作用はありませんが、銅が排出できなくなるウイルソン病になると、肝臓や腎臓の障害、脳神経の異常などが引き起こされます。
不足すると貧血症状や、白髪、白血球の減少、子供の発達障害などが引き起こされます。
モリブデンは肝臓やすい臓に多く含まれており、酵素の働きを助ける補酵素になります。鉄分の働きを促して血液を作ったり、脂質や糖質の代謝に関わっていたり、銅を排出するなどの働きがあります。
不足した場合には、頭痛や貧血、疲労、尿酸の代謝障害、不妊などが引き起こされたり、食堂がんの発生リスクが高まるなどとされています。
基本的には食事で補うことができ、食事なら過剰摂取になる心配もないと考えらえています。
これら以外のミネラルを含めてバランス良く摂取していくことが大切です。
中毒症状になると下痢や胃腸障害、心不全などが引き起こされる可能性があります。