グリシンの効果と効能・副作用

グリシン(glycine)は、今から200年近く前の1820年にフランス人科学者のHenriBraconnotにより、ゼラチンの加水分解酵素から結晶として発見されたのが最初です。その時に甘かったことから、ギリシャ語で甘いという言葉の「glykys」に因んだ「glycocoll」と名付けられたのが、「glycine」という名前の由来です。

なお、グリシンは体内で合成できる非必須アミノ酸の一種で、極めて単純な構造をしていることが特徴です。DNAやRNAなどの核酸の合成に必要な成分で、筋肉を収縮させる際のエネルギー源となるcreatineや、全身に酸素を運搬するhemoglobinの原料として使用されています。

ちなみに、グリシンは体内では脳や脊椎に多く存在しており、中枢神経において神経伝達物質として機能しています。具体的な効果と効能は、老化の原因物質活性酸素を抑制する抗酸化作用や睡眠の質を高めることによる不眠の改善です。また、コラーゲンを構成するという役割も担っているので、肌の潤いや関節の柔軟性をキープするために必要不可欠な存在です。

さらに、グリシンはコレステロール値を下げるという効果もあるので、脳卒中や高血圧などの生活習慣病全般に対しての予防と改善に有効です。他に、皮膚炎や湿疹、口内炎にも効果的であり、これらを改善するための医薬品の原料として使用されています。

このように多種多様なメリットを享受できるグリシンは、豚足や鳥軟骨、牛筋などの動物性コラーゲンに豊富に含まれているほかに、調味料や保存料としても広く利用されています。これは、大腸菌などの生息を阻害する作用があるので、食品の日持ちを良くすることが出来るからです。また、アミノ酸の中でも特にキレート作用が強く、食品の酸化を防止する効果を発揮します。このために、厚生労働省から安全性を認められた指定添加物としても活用されています。

一方、グリシンは過剰摂取することにより動物実験でマウスが死亡するという事態が発生しており、摂りすぎ副作用の危険があります。また、妊娠中や授乳中の胎児に対する安全性は確定していないので、これらのデリケートな時期の摂取は十分な注意が必要です。通常の食生活を送っている限りは欠乏することはないので、このような時期にサプリメントなどからあえて補給するのは賢明な行動とは言えません。

ただし、不足した場合は不眠症や肌荒れ、関節痛などの不調の原因となるので、普段の食生活では適量を摂るように心掛けるのが必要です。ちなみに、動物実験によりマウスが死亡したのは体重1キログラム当たり7.9グラムという分量で、人間に換算すると体重50キログラムの場合は395グラムが危険水域となります。これは、鰹節を10キログラム食べた場合でも340グラムにしかならないので、食事による過剰摂取は通常の状態であれば心配しなくても良いということになります。

このように普通の状態で摂取する場合には、基本的には何も心配しなくても良いグリシンですが、統合失調症の時にClozapineという治療薬を服用している場合は、グリシンを併用するとその効果を弱めてしまう恐れがあると言われています。このために、統合失調症の症状を悪化させる可能性があるので、使用しないようにするのが適当です。

いかがでしたでしょうか。グリシンの効果と効能、副作用のリスクについての概要がお分かりいただけたと思います。どのような身体に良い成分であっても、摂りすぎた場合の反動や他の成分との関係により不調を引き起こす可能性があるので、内容についてよく理解した後に適切な方法により利用するようにしましょう。

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