ビタミンB6の効果と効能・副作用

ビタミンB6は水に溶けやすい水溶性ビタミンに分類されるビタミンB群のひとつで、三大栄養素の中の脂質とタンパク質からエネルギーを作り出しており特にタンパク質の代謝と深い関わりのある栄養素です。タンパク質はそのままだと分子が大きすぎて体内に吸収されません。そのため一旦分解してから再合成することでタンパク質の力を発揮させることができます。その際に必要となるのがビタミンB6です。ビタミンB6はタンパク質を分解してアミノ酸にする酵素、そしてアミノ酸を体内で利用しやすい形に合成する補酵素としてタンパク質の働きをサポートしてくれます。また使われずに余ってしまったアミノ酸をエネルギーに変える際にもビタミンB6が必要になります。
このようにビタミンB6はタンパク質のサポート役として身体の材料を作り出し成長促進や皮膚・粘膜・歯・毛髪等の健康を促進し維持する効果があります。皮膚の新陳代謝が活発になると肌にハリ・つや・潤いが増し若々しい肌を維持することができます。また皮膚炎の予防として用いられることもあります。ビタミンB6が体内から不足すると肌荒れ起こしやすくなるだけでなく皮膚炎や湿疹、じんましんなどの症状が出やすくなることがあります。美肌になる以外にも女性にとってうれしい効能があります。月経前症候群患者に苦しむ妊婦さんにビタミンB6を投与すると症状が軽減・改善されたという事例があります。女性は月経前の排卵期になると血中ビタミンB6濃度が低下することが分かっています。これは排卵期に放出される女性ホルモンのエストロゲンがアミノ酸代謝を促進させるためビタミンB6が大量に消費されるのが原因です。ビタミンB6が減少するとイライラや吐き気、頭痛を伴うことがあるのでビタミンB6を投与することで症状が改善されることがあるのです。さらにつわりの原因のひとつにもビタミンB6の不足が関係しているとされており、症状改善へのビタミンB6投与の有効性が報告されています。
他にも動脈硬化の予防や手足のしびれの予防にも適していると言われています。アミノ酸の一種であるホモシステインの血中濃度が高くなると心臓の冠動脈と頸動脈が狭くなる狭窄が起きてしまい、この状態で放置してしまうと動脈硬化から狭心症や心筋梗塞、脳卒中が引き起こされるリスクが高まってしまいます。このホモシステインの血中濃度を低下させる働きで有名なのが葉酸なのですが葉酸と一緒にビタミンB6とビタミンB12を摂取するとより効果的にホモシステインの血中濃度を下げることができます。
ビタミンB6が不足すると神経の情報伝達がスムーズに行われにくくなってしまい中枢神経が異常な興奮状態になり痙攣を起こしたり末梢神経に影響を及ぼし足がつったり手足がしびれるなどの欠乏症になってしまう危険性もあります。ビタミンB6は神経伝達物質の合成にも使われており神経を正常に働かせ神経細胞の興奮を抑制させる働きも行ってくれるのです。
様々な良い効果をもたらせてくれるビタミンB6ですが摂りすぎ副作用に注意しなければなりません。サプリメントなどでビタミンB6を長期間にわたって過剰に摂取した場合神経障害などの副作用があらわれる可能性があります。念のために100mg以上のビタミンB6を摂取する場合には事前に医師から指導を受けておいた方が安心でしょう。万が一、手足にしびれを感じたり身体の感覚に違和感を覚えた場合にはすぐにビタミンB6の服用を中止して医師の診断を受けるようにしましょう。用法容量を守って服用していれ副作用が出る心配はほとんどありません。過剰に摂取しても逆効果なので容量を守って摂取しましょう。

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